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タイ経済、回復遅れ不良債権増加

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タイ経済、回復遅れ不良債権増加

タイの金融機関の不良債権が急増しています。
タイ中央銀行によると、2015年3月末時点の同国のクレジットカードローンの不良債権額は89億3000万バーツ(約323億円)で、この1年間に22%増加、自動車や住宅などの個人融資の不良債権額も155億バーツで27%増加したとのことです。
経済の回復の遅れで返済が滞るケースが増えているのが要因となっています。

2015年3月末にタイの銀行とノンバンクが抱える不良債権の合計額は2980億バーツとなり、年初の2770億バーツから約8%増加し、融資全体に占める不良債権比率は2.15%から2.29%に上昇しています。

タイは政情不安や政変の影響で2014年の経済成長率は0.7%に鈍化しており、タイ中央銀行は今年も不良債権の増加が続くものの経済の復調に伴って増加の勢いは緩やかなものになると見込んでいたが、予想外の急増となりました。
ただし、不良債権比率は依然として低水準であり、タイの金融市場には不良債権増加を吸収する余力が十分にあるとしています。

タイ中央銀行が強気の見方を維持する一方、金融機関の一部からは懸念の声も上がり始めており、キアットナーキン銀行の幹部は「経済の不調と家計債務の急増が資産の質の低下を招いている」と述べ、同行の不良債権比率が2015年4~6月に7%台となる恐れがあるとの見解を示しています。

タイの家計債務は2008年末の5兆500億バーツから2014年末に10兆4000億バーツへと倍増し、債務総額の国内総生産(GDP)比は同期間で55.6%から85.9%に拡大しています。
東南アジアではマレーシアとともに高水準で、家計債務が両国の経済の懸念材料と指摘されています。

一方、タイ財務相は、「現在の家計債務の増加率が年率換算で5%と、2012年の18%から大幅に鈍化しており、手に負えない事態ではない」との認識を示しています。
タイ政府の景気浮揚策などによる雇用増や商品市場の価格上昇で不良債権の増加にも歯止めがかかるとのことです。

ちなみに、2015年3月末時点でのタイのクレジットカード発行枚数は2060万枚で融資額は2520億バーツ(9,280億円)、個人融資の件数は1180万件で融資額3130億バーツ(1兆1,522億円)となっています。

参考:SankeiBiz 海外情勢(2015年5月27日)
http://www.sankeibiz.jp/macro/photos/150527/mcb1505270500009-p1.htm

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