中国ICO規制で下落したビットコインはすでに立ち直っている

先日、暴騰するビットコイン価格に「待った」がかかり、20%の下落を記録した。その要因は中国の中央銀行、中国人民銀行が国内のICOを全面禁止と発表したからだ。中国のビットコイン取引高は常に世界上位を占めており、その中国でICO全面禁止発表と来たのでそのマグニチュードはかなりのもので各メディアの紙面を飾った。
しかし、ビットコインはわずか数日で持ち直した。この回復力は仮想通貨もといビットコインへの将来性、信頼性への地盤の強さを示したものと考えている。
試練を乗り越えていく仮想通貨の強さ
この記事を書いている時点では、ビットコインは再び50万円の高値をつけた。中国ICO規制発表など元々なかったかのような力強さで立ち直り、乱高下を繰り返しながらチャートの右上を目指している。
TechCrunch Japanの記事に
“先週末のようにあらゆるデジタル通貨が影響を受ける市場全体規模の暴落は、ほぼ間違いなく外部からの影響の兆候であり、日々の変動ではない。今回のケースでは中国のICO禁止が原因だ。”
とあるように、仮想通貨は頻繁に試練に立たされる。今回の件も同様でその都度、
「とうとうバブルが崩壊した」
「仮想通貨はここで終わりだ」
という嘆きの声がネットを埋めつくす。だが、真実はチャートに反映されている。実際はそんな試練をはねのけている。仮想通貨はそんなもので潰れたりはしないのだ。
目先の価格変動ではなく、大きく見ることが重要
仮想通貨の投資家、もしくは投資家になりたくてこの記事を読んでいる人へ私が伝えられるメッセージがあるとすれば、それは
「目先の価格変動に囚われず、仮想通貨そのものの可能性に注目する」
ということだ。仮想通貨には多くの人が期待を寄せられている。取り扱い店舗の拡大や、マイニング参加だけでなく、ゴールドマン・サックス社のビットコイン市場への参加意識表明などだ。これだけ多くの人が想いを寄せている中で、法整備のアナウンスのひとつやふたつなどビットコインにとって見ればそよ風みたいなもの。目先の価格変動は気にせず、大きく見てビットコインに投資を続けてきた人はこれまで、そしてこれからも利益というおいしい果実を享受できるだろう。