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Session5. 金、コイン、そしてダイヤモンド!需給からキャピタルゲインを狙う投資│第7回 世界の資産運用フェア パネルディスカッションレポート

不動産投資

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Session5. 金、コイン、そしてダイヤモンド!需給からキャピタルゲインを狙う投資│第7回 世界の資産運用フェア パネルディスカッションレポート

「第7回 世界の資産運用フェア」 パネルディスカッションレポート

Session5. 金、コイン、そしてダイヤモンド!需給からキャピタルゲインを狙う投資

■開催日時:2018年2月3日(土) 13:45〜14:15(30分)
■開催場所:大手町サンケイプラザ4Fホール
■モデレータ:内藤 忍 氏
■登壇者:
 【アンティークコイン】ユニバーサルコインズ 西村 直樹 氏
 【ゴールド】Bullion Japan 平井 政光 氏
 【ダイヤモンド】Shinwa ARTEX 久坂 誠治 氏
■レポーター:木下 純平


 

実物資産投資の中でもとりわけ上級者向けと思われる、アンティークコイン、ゴールド、そしてダイヤモンド投資のセッション。単純に需要と供給の関係からのみ価格が決められ、成長からリターンを狙う株式投資や、価格の歪みからリターンを狙う不動産投資とは一線を画す。すなわち、適正価格を理論的に算出することができないものに対し、限られた供給量を拠り所に、人気度のみで価格が決められ売買が成立しているところにこの投資の醍醐味がある。

■世界の富裕層が取引相手、アンティークコイン

—アンティークコイン投資とは

アンティークコイン投資は、もともと欧州が発祥の地と言われ、欧州富裕層が分散投資の一環として投資したところから始まる。インカムゲインはなく、キャピタルゲインを狙う投資で、資産承継も視野に入れた守りの資産として、かつ趣味的要素も含めながら中長期に投資するスタンスが主流である。金額は、500万円~数千万円クラスが多いが、このところは一億円クラスの取引も目立ってきている。登壇者のユニバーサルコインにおいても、今、顧客が急激に伸びており、ほぼ在庫がない状況が続いているとのこと。昨今のアンティークコインに対する投資家の注目度の高さがうかがえる。

—メリットは?

一つのメリットとして相続に対する節税手段にもなることが挙げられる。相続は何を根拠に評価額を算出するかが一つのポイントであるが、アンティークコインは理論価格がない為、比較的ファジーな決め方になっている。具体的には、20万種類以上が掲載されている国際的なカタログが存在し、これが不動産でいう所の路線価のような役割を果たし、評価額算出に適用されることが一般的とのこと。但し、実際の取引価額は、このカタログ価格によるものではなく、あくまで需給のみによって決定されることから、評価額との乖離が発生する可能性が高い。この傾向は特に金額の大きいコインについて強く、評価額が割安になりやすい現状があるようである。

—取引はどうやって行われるの?

購入は日本の販売所で購入することができる。一方売却については、欧米がマーケットの中心であることから、登壇者のようなオークション会社に依頼することが基本である。特に数千万円クラスはきちっとした鑑定会社が付いているオークション会社に持ち込むことが安全であり、自分で取引を行うようなものではない。

—その他の特徴

アンティークコインの評価基準は希少性が最も重要な要素である。アンティークコインは非常にたくさんの種類があるが、見た目がどんなに良くても、たくさん発行されているコインであれば価格はそれほど上がらない。例えば、発行枚数の多い50万円のコイン10枚よりも発行枚数が少ない500万円のコイン1枚の方が最終的には価値が上がりやすい、ということなのである。この辺りはアート投資に非常に似ている。故人である有名画家の絵画は点数が増えることは絶対になく、限られた点数しかないので希少性が非常に高い。また、一度購入されると売りに出されることが非常に少ない。このあたりの特徴を上手く掴みながら、全体ポートフォリオの10~20%を1枚のアンティークコインに振り分ける、という投資手法が有効かもしれない。

■いまオンライン取引が熱い、ゴールド

—Bullion Japan社

イギリスで13年前にスタートしたブリオンゴールド社が母体で、約3年前に日本で販売を始めた。オンラインでのゴールド売買をメインで取り扱い、店頭販売ではなく、取引口座の開設から実際の取引まで全てネット介して行う所が特徴である。取引については、ゴールドは円建て取引が可能。また、USD建、ポンド建、ユーロ建であれば、プラチナやシルバーも買える。更に、昨今は貴金属以外にも、ウィスキー投資にも進出している。これまでは一部の愛好家など限られた投資家が対象であったものが、近年、バブル的な人気を博す日本のウィスキーを始め、アイリッシュ、スコッチなど、樽を小口化することで投資対象として扱い、より投資家の間口を広げることを可能とした。

—オンライン取引のメリット

大手貴金属会社での取引と比較して、投資家としてはコストメリットが大きい。特に、スポット売買については、オンライン取引であることの利点を最大限に生かし、5%の固定手数料がかかるのみで格安である。また、Bullion Japan社でのオンライン取引では金の価格に消費税が乗っていないことも格安販売の大きな理由となっている。通常日本の居住者が日本の販売所でゴールドを買うと消費税がかかるが、Bullion Japan社では海外現地調達・現地保管で日本にゴールドを持ち込まないことから消費税がかからない、とのことである。店頭販売とは一線を画したオンライン上での遠隔売買であるが故の、こういったメリットについては投資家としても注目である。

—昨今のゴールド市況

ゴールドは、その価格の安定性から積立て投資の対象として非常に人気を博しているが、昨夏からはスポットの需要が増えているとのことである。直近6か月ではおよそ8対2の割合でスポット取引が積立て取引を上回っている。専門家は、昨今の株式市場の高騰や、仮想通貨による利益確定の動きが活発となり、資産リバランスの一環としてゴールド投資が増えている、とも考えられるとのこと。世界的に高水準な株価を鑑みても、分散投資のセオリーであるポートフォリオのリバランスにより、ゴールド投資人気はしばらく続くかもしれない。

—新しいゴールド投資

最近投資家の間でも話題の仮想通貨を使ったゴールド投資決済の話題も紹介された。仮想通貨とオンラインによるゴールド投資は非常に相性がよい。なぜなら、仮想通貨保有者にはもともとITリテラシーの高い人が多く、オンラインによるゴールド投資に対する抵抗感が弱い為である。特に、コスト感覚にも敏感な若者を中心として、オンラインによるゴールド投資には今後益々注目が集まるものと予想する。

■富裕層注目の新しい投資、ダイヤモンド

—Shinwa ARTEX社

もともとアートのオークション会社からスタートした当社は、日本を中心としたアジア太平洋地域における広範囲な富裕層ネットワークを活用し、ミャンマーの絵画販売から海外不動産紹介事業、太陽光発電の開発販売まで幅広い事業を展開している。親会社はJASDAQにも上場しているShinwa Wise Holdings株式会社で信頼度も高い。ダイヤモンドについては、得意のオークション機能を持って国内唯一のオークション場を開設し、そこでダイヤモンド市場に参加しながらダイヤモンド投資の普及に貢献している。

—投資対象としてのダイヤモンド

これまでダイヤモンドと言えば、指輪やネックレスといった装飾品としての需要が中心であった。しかし、近年、特に欧州を中心に投資対象として富裕層から注目されている。ダイヤモンド投資は、もともとロシア系ユダヤ人がイスラエルにダイヤの市場を作ったところから始まる。ダイヤモンドの最大の特徴は、高価値の割に小さくて持ち運びが簡単なところにある。加えて、世の中で最も堅い物質であることから、保管にもそれほど気を遣う必要はない。また、世界的な根強いマーケットをベースに過去30年以上にわたって価格が上昇し続けており、換金が容易な実物資産でもある。仮に社会に不測の事態が起こった場合や、不動産や金融資産が凍結されるような事態が起こった場合でも、持ち運びが簡単で高価値なダイヤモンドであれば常に流動性は確保される。いつでもどこでも現金化が可能な究極の実物資産、ともいえるであろう。

—取引を行うには?

取得は基本的には店頭販売で行う。とりわけShinwa ARTEX社のような信頼できるオークション会社であれば、鑑定書を付けて単なる石として流動させることができる。最近では技術の進歩により、ダイヤモンド自身に肉眼では確認不可能な刻印を付けることに成功しており、これと鑑定書が紐づけられていることから資産性の保全が確保されるようになった。価格も、大手ブランドから購入すると1カラット300万から500万円程度のものでも、オークション会社であれば5%~10%のスプレッドコストのみであることから100万円~150万円程度で購入可能とのこと。一方、売却の際にもオークション会社に持ち込んで換金することが基本である。現状、日本では流動性が高くないが、オークションではベルギーアントワープやイスラエル、NY、最近では香港、シンガポール等々、世界的に市場が整備されている。以上から、売買の際には、きちんと鑑定書が付されたダイヤモンドを、信頼できる販売所で売買することが重要になってきている。


投資経験がそれほど豊富ではない投資家にとってみれば、アンティークコイン、ゴールド、ダイヤモンド投資は馴染みが薄いかもしれない。しかし、金融商品や不動産などである程度資産形成に成功した投資中上級者にとってみれば、資産防衛という観点で大変に魅力的な投資であることが分かった。
これから大きく値が上がることは期待し辛いかもしれないが、逆に値が下がることも考えづらい。こういった特徴を捉え、資産承継も視野に入れながら、自分の全体ポートフォリオのなかの10~20%程度をこれら貴金属類にアセットアロケーションすることは、大変に有効な投資手法と言えるのではないだろうか。(レポーター:木下純平)

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