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プロが教える!イデコ、NISAを使って賢く資産形成する鉄板投資術│第8回 世界の資産運用フェア パネルディスカッションレポート

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プロが教える!イデコ、NISAを使って賢く資産形成する鉄板投資術│第8回 世界の資産運用フェア パネルディスカッションレポート

「第8回 世界の資産運用フェア」 パネルディスカッションレポート

Session2.プロが教える!イデコ、NISAを使って賢く資産形成する鉄板投資術

■日時:2018年6月24日(日) 10:45〜11:15(30分)
■開催場所:大手町サンケイプラザ4Fホール
■モデレータ:内藤 忍 氏
■登壇者:山口京子氏、齋藤岳志氏
■レポーター:ひだまり


 

賃金上昇のみに生活の豊かさの向上を委ねず、運用格差拡大による貧困に陥らないためには「つみたて投資」が必須です。イデコやつみたてNISAは資産運用の入門にも適しています。
20代、30代の若いうちに積立投資とつきあい始めると、時間を味方にできます。長期の資産形成においてとても有利です。
本セッションでは、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーの2名にご登壇いただき、イデコ、NISAを使った鉄板投資術を伝授していただきました。早速、夏のボーナスの一部を活用して鉄板投資術を実践しましょう!

iDeCoとNISAは他人

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まず、iDeCoとNISAについての概要を齋藤氏が解説してくれました。
確定拠出年金とNISAは大きく分けて4種類あります。

①確定拠出年金「企業型DC」
②確定拠出年金「個人型DC」
③NISA
④つみたてNISA

確定拠出年金には、会社の経費で捻出してくれる「企業型DC」と、企業型DCがない場合に会社の承諾を得て個人で拠出する「個人型DC」があります。この個人型DCを通称「iDeCo」と言います。
「NISA」と「つみたてNISA」は選択制です。「NISA」は年間で120万までは利益に対して税金がかかりません。「つみたてNISA」は掛け金の上限が年間40万までですが、向こう20年、運用益に対して非課税となるため、長期投資に向いているとのことです。

iDeCoやNISAを始めるためには、証券会社に口座を開設して手続きをする必要があります。
口座開設にあたり、自分で情報収集できる人は手数料の安いネット証券が向いています。対して、大手証券会社であれば、コールセンターや窓口が充実しているので「始めたいけど、そのうち調べよう…」となかなかスタートできないタイプの人には、窓口で丁寧に教えてもらえるためこちらが向いているとのこと。
調べることに手間取って、なかなか始められないのであれば手数料よりも時間が勿体無い。大きな機会損失になります。「手数料の安さは大事だけど、相性も大切。ご自身がアクセスしやすく、話を聞いてみて「ここで始めたい」と思える金融機関を選んでみるのが良い。」と山口氏。

基本的にiDeCoとNISAは始めたほうがよいと、御二方とも主張しました。「運用メリットだけでなく、iDeCoであれば、所得控除という形で税金を抑えることができる。」と齋藤氏。
2万ずつ貯金しているのであれば、それをiDeCoに置き換えるだけで年収500万くらいの場合、所得税が24,000円、住民税が24,000円の計48,000円の節税ができるとのこと。こんなに確実に節税できるものは他にはなかなかありません。
ただし、1つ注意点があります。「いつでも開始できいつでもやめることができるNISAと違い、iDeCoは60歳まで下ろせないので、ブレーキのついていない車に乗るようなもの」と山口氏。iDeCoは積立をストップしたとしても手数料が発生してしまうとのこと。
iDeCoを始めるのであれば、たとえ少額でも無理のない範囲で続けていくことが大切です。

ポイント① 一括投資と積立投資の違いを知る

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一括投資と積立投資は結果が異なります。
「例えば、2000年から2017年末に投資信託の元本割れの時期がありました。この間、「株式インデックス225」へ毎月一万円ずつ積み立てた場合、元本は218万円になります。この17年間で元本はいくらになると思いますか?」と山口氏が会場に問いかけました。
150万円、250万円、300万円、400万円の選択肢の中で会場では300万円と400万円を予想した方々が多数でした。
ちなみに全国のセミナーでは250万円が圧倒的に多かったそうです。
解答は394万円でした。元本割れしている時期に多く購入できたことが勝因とのことです。積立投資は「数×価格」を一定の金額で購入し続ける。結果的に、元本割れしている時期にも「数」が増えるのです。

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山口氏は、このからくりについて、ワインの購入本数を用いて丁寧にわかりやすく説明しました。
「金融投資の一般的なイメージでは、利ザヤを稼ぐという概念が強い。すなわち「価格の変動」しかみていません。ところが、iDeCoやつみたてNISAはワインの本数を積み立てていく。投資は確実なことは無い世界だが、ワインの本数は絶対に減りません。1か月早く始めた人のほうがたくさんの本数を購入できます。」と山口氏は力説します。「ただし、価格が変動するため、出口戦略が大切。ワインの本数が増えてくると、少しの変動であっても大きな影響を及ぼします。もっとも、積立投資を始めた頃まで日経平均がもとに戻らなくても、もっと手前の段階で元本は回復してきます。」と続けました。
それを受け内藤氏は「タイミングを考えず、上がっても下がっても長くコツコツ続けていくことが大切。20年後か30年後、現金に換えるときに買った値段より上がっていればいい。」と応じました。

ポイント② 目をつぶって世界株ファンドを買う しっかり見るのは信託報酬 運用管理費用

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積立投資の底力を理解したところで、投資対象についてのアドバイスに移りました。
投資先を分散するのはもちろん、日本株よりぜひ世界株ファンドを購入するべきだという。また、しっかりチェックするのは「信託報酬」や「運用管理費用」とのこと。証券会社ごとの手数料の差は年間5,000円ほどにしかなりません。つまり、20年で10万円しか違わないことになります。しかし、信託報酬が0.5%違うだけで、月2万円ずつ積み立てた場合、50万円も違ってくるのです。
これから始める場合、手数料より信託報酬の安い金融機関を選ぶようにし、既に運用している場合はファンドの入れ替えがあった場合に信託報酬の安いファンドを選ぶようにすると良いとのこと。目論見書を確認して信託報酬が1%以下のもの、できれば0.5%以下のものを選ぶと良いそうです。

次に、金融庁の資料を用いて過去のインデックス投資の結果を会場に提示しました。
1995年から20年間、株価指数に対し積み立てた場合の結果は、以下の通り。

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A:定期預金の場合 1.32%(年平均0.1%) ※運用していない人
B:国内の株・債権に半分ずつ投資 38.0%(年平均1.9%)
C:国内・先進国・新興国の株・債権に1/6ずつ投資 79.9%(年平均4.0%)

「Cのケースでは、何も考えずインデックスを1/6ずつ購入するだけで、8割増えます。収入格差より、運用格差が老後に与える影響は大きいのです。」と山口氏。
過去のデータからわかることは、まずはインデックスに積み立てることをベースとするべきだという点。これこそが、鉄板の誰でも増やすことができる運用だと言います。
「早く始めて長く続ける。なるべく時間を長く確保すると平均的にリターンを狙える。」と内藤氏。「早く始める、早く本数を増やすことが大切。」と山口氏も賛同しました。
株主優待など個別銘柄にしかない魅力はありますが、iDeCoやつみたてNISAで積み立てた上で、個別銘柄にチャレンジすると良いそうです。

ポイント③ 鉄板にならない注意点

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最後にiDeCoを使った鉄板投資ができないケースについて、齋藤氏から説明がありました。

●iDeCoに入れない人
●iDeCoの手続きをしなければいけない人
●50代の人
●年金、退職金が多い人

まず、規約で企業型のDCに入っている人はiDeCoに入れないケースがあります。ただこのケースの場合は、企業型のDCでしっかり積み立てていけば良いとのこと。所得控除は受けられないが、運用メリットは享受できるとのことです。
次に、「iDeCoの手続きをしなければいけない人」とは、企業型DCに加入していたけど離職したケースになります。離職した場合、個人型への移管手続きをしないと宙ぶらりんになってしまいます。この手続きを経験した内藤氏は、かなり煩雑だったと言います。このケースは「運用機会を喪失しないためにも、金融機関の窓口等で相談したほうが良さそう。」と齋藤氏。
さらに、50代の人は要注意とのこと。払い込み期間が60歳までなのに、受け取りは加入から10年経過しないとできないため、空白期間が発生します。この期間は積み立てることができないため、長く積み立てて増やすというメリットを受けにくいそう。
また、退職金が多い人は、iDeCoの受け取り方に気を付けなければなりません。。1回で受け取ってしまうと予定外の税金がかかってしまうことがあるとのこと。このような方は、個別に相談するほうがいいと思います。

基本的には、60歳まで下ろさなくても済むのであれば、まずはiDeCoを検討するべきとのこと。所得税控除、値上がり益も非課税、将来受け取るときも控除と節税のトリプルメリットがあります。
山口氏いわく、「例えば、保険控除では年額8万積み立てても4万までしか控除されない。iDeCoの控除は破格!」とのことです。
「始めるのにハードルがあるが、サポートを受けるなどして仕組みを早く作ってしまえば、自動的にお金が増えていく。」と内藤氏がまとめました。

最後に山口氏は「検索サイトで「金融庁NISA」「金融庁iDeCo」というキーワードで検索すると、おススメサイトが載っている。わかりやすい比較サイトを選んで参考にするといい。」と教えてくださいました。


本セッションに参加されていた方はリテラシーの高い方が多く、今年1月から始まった「つみたてNISA」派こそ少数でしたが、多くの方がiDeCoやNISAは始めていらっしゃいました。長期資産形成という観点からは、「NISA」より「つみたてNISA」のほうが適しているように思います。従って、「つみたてNISA」のスタート時期の問題で少数なのではないでしょうか?ちなみに、「NISA」→「つみたてNISA」に変更するには、年度単位の切り替えとなるとのことです。切替を視野に入れてる方は、早めに証券会社に問い合わせておいたほうが良さそうです。
個人的に本セッションで驚きだったのは、2000年から218ヶ月間、毎月1万円の積立投資を行ったときの結果についてです。今まで「積立投資」をしてこなかった感覚からすると、景況の浮き沈みを鑑みて218万円が300万円くらいになってたら良いほうだろう・・・と思っていました。
複雑な運用なしに、ただコツコツ月々積み立てるだけでこの結果。2000年の頃の自分に教えてあげたい・・・。今回、貴重な鉄板投資術を伝授していただけました。
山口氏、齋藤氏、本当にありがとうございました。(レポーター:ひだまり)

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第9回 世界の資産運用フェア

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