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アセットアロケーションを使った堅実な長期の資産運用法│第8回 世界の資産運用フェア パネルディスカッションレポート

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アセットアロケーションを使った堅実な長期の資産運用法│第8回 世界の資産運用フェア パネルディスカッションレポート

「第8回 世界の資産運用フェア」 パネルディスカッションレポート

Session8 アセットアロケーションを使った堅実な長期の資産運用法

■日時:2018年6月24日(日) 16:15〜16:45(30分)
■開催場所:大手町サンケイプラザ4Fホール
■モデレータ:内藤 忍 氏
■ゲスト企業:株式会社資産デザイン・ソリューションズ
■レポーター:齋藤 岳志


 

株式会社資産デザイン・ソリューションズの代表取締役の世古口氏。以前はクレディスイスのプライベートバンカーとして、純金融資産10億円以上の富裕層の方々へのコンサルティングの経験をお持ちの方です。そんな世古口氏に、ケーススタディーを用いながら、資産運用やアセットアロケーションの基本的な考え方について、内藤氏との対談を通して分かりやすく紹介していただきました。

アセットアロケーションが何よりも大切な理由

世古口氏によると、富裕層に占める割合が多いのは事業オーナーであるとのこと。
事業オーナーは資産が自社株式に偏っていることが多く、資産全体のバランスが悪い方が多い傾向があるそうです。

また、自社株式だけでなく資産を保有できていたとしても全体が金融資産だけであったり、ほとんどが不動産だったりというように、資産内容に偏りが多いのも特徴として見られるとのことです。

このようなことが起きる原因として、資産運用を相談できる窓口が証券会社のような金融機関だったり、不動産会社であったりするように、総合的に判断できる場所がないことを世古口氏は挙げています。
金融機関に相談に行けば、自社ビジネスに有益となる手数料収入をあてにした金融資産での資産分散の提案をされます。
そのため、金融資産の中だけで、株式や債券という異なる対象への分散はできていますが、金融機関には実物資産の代表である不動産を組み込んだ提案には至れないのです。

反対に不動産会社に相談に行くと、収益不動産をうまく活用しながらの相続税対策という提案を受けることとなり、金融資産を組み込んだ資産配分の提案を受けることがないため、偏りが出てしまいます。

このように相談窓口によって偏った提案を受けることが多く、金融資産・実物資産をトータルな視点で捉えたアドバイスや提案ができる窓口というのは少ないのが現状です。
世古口氏が代表を務める株式会社資産デザイン・ソリューションズでは、個別銘柄の推奨ではなく、金融資産と実物資産をどのような配分にして資産を組んでいくのが良いかを考えて提案しているそうです。この配分をどのように考えていくかということで偏りをなくし、失敗しない資産運用をすることが一番大切なことであり、その根本に据えられるのが「アセットアロケーション」なのです。

例えとして、金融資産をあげて説明されました。
国内や海外、株式や債券など様々な投資対象はありますが、年によってリターンの高い低いは変わってくるので、株式など1つに集中させるのではなく分散させてどの対象にいくら配分するかを決めることこそが、資産運用の成否を決めます。さらに、総合的に考えられる立場を活かして、実物資産の代表である不動産もどのくらいの割合を組み込んでいくのが良いかという配分を考えることで、失敗しないアセットアロケーションを組んでいくことができるということでした。

40代男性、上場会社役員の例

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年収約3,000万円、保有資産3億円という富裕層のケーススタディです。

3分の2が自社株式で残りが預金という金融資産100%という状態で相談に来られました。
お子さまが2人いらっしゃるのでお子さまに資産を残す方法やキャッシュフローを増やしながらも大きな資産の値下がりは避けたいという要望です。
要望を踏まえて行ったアセットアロケーションが「金融資産2.2億、実物資産1.8億(借入金1億活用)」という内容です。
自社株式への偏りを減らすために先進国・新興国の債券や国内・海外不動産も組み込み、通貨という面でも、日本円40%米ドル30%その他通貨30%という配分に見直したとのこと。年収の高さを活用し、1億円の借入も行って、レバレッジを利かせた不動産運用も取り入れました。

その結果、債券の利息や不動産からの収益で年間1,000万円弱のキャッシュフローが増え、都内のマンションを保有することで相続税の評価も下げながらお子さまへ将来的に残せる資産の準備ができました。また借入1億円の団体信用生命保険もつけることで、本人に万が一のことが起きても、残されたご家族が安心して過ごせる仕組みを構築できるアセットアロケーションになりました。

70代男性、事業オーナーの例

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年収約2,000万円、保有資産5億円の富裕層のケーススタディです。

相談前は預金70%、残り30%は海外不動産という偏りのある方でした。
退職を控えている為、役員報酬に代わる収入源を資産運用で確保することと、ご家族への相続を見据えた資産設計をしたいというのが要望でした。
要望を踏まえて行ったアセットアロケーションが「金融資産2.5億、実物資産2.5億」という内容です。

退職も近く安定収入を確保したい要望や相続対策もより強く意識して考える必要があるという点で、株式は組み入れず、債券や外貨保険、そして国内不動産を組み入れました。内容は保守的かもしれませんが、債券や国内・海外不動産からの収益は年間2,500万円相当になり役員報酬代わりにという要望は満たしています。また、生命保険の非課税枠の活用、国内収益不動産を組み入れることによる相続税の評価額減の対策もなされているアセットアロケーションとなりました。

富裕層は節税に関心が高い

アセットアロケーションを上手く作り上げて、資産からの収益を効率的にあげていくだけでなく、あがった収益を税金として支出しないようにする節税にも富裕層は関心が強いとのことです。

そこで話題にあがったのが収益不動産と資産管理会社です。

収益不動産は日本国内の不動産が対象であるが、賃貸用として保有している物件であれば、評価を圧縮るすることができ、相続税の課税対象金額を減らす効果があります。
さらに、都心のワンルームマンションであれば評価を圧縮しながら収益性も確保できるので魅力的であるといえるでしょう。

資産管理会社に関しては、個人だけではできない節税の方法が活用できる例としてあげらました。
経費という面で言えば、住まいを社宅として法人が借りることで家賃を一部法人経費にあげることができたり、交際費や交通費なども経費に入れることで、税金としての支出を抑えることがしやすくなります。
このような総合的なアドバイスができるのが資産デザイン・ソリューションズです。

そして、アドバイスを求めるだけでなく自分自身でも学び気づきを得ながら、プライベートなインナーサークルに入り、一般市場には出てこないような情報を得たい人には、株式会社ビッグオーがおすすめです。
同社が提供する投資教育には内藤氏も携わっています。

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お2人の対談を通して見えてきたことは、金融資産と実物資産の全体の中での配分を決めて理想のアセットアロケーションを築き上げることこそが、失敗しない資産運用を継続するために一番大切なことであるということです。

また、単に収益をあげることだけを目指すのではなく、上手な節税も考えていくことが長期的な視点では大切なことであると感じました。
例としてあげられた方は年収も高く、資産も高額を保有している方ではありましたが、アセットアロケーションの組み方や考え方に関しては、誰もが取り入れ、応用できる内容です。資産運用に使える金額の多寡ではなく、富裕層が実践しているアセットアロケーションの考え方を自分自身にも取り入れることで、失敗しない長期の堅実な資産運用が実現できるということに気づけたセッションでした。(レポーター:齋藤岳志)

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第9回 世界の資産運用フェア

第8回世界の資産運用フェア パネルディスカッションレポート

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