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どっちがお得?「金融資産投資」と「実物資産投資」

投資をする対象には大きくわけて金融資産と実物資産があります。金融資産投資と実物資産投資にはそれぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。当記事では金融資産投資と実物資産投資を比較してどちらがお得なのか検証してみます。

1.金融資産投資とは?

まずは金融資産投資について見て行きましょう。金融資産とは現金や有価証券を指します。最も代表的な金融資産は預貯金です。しかし、日本は長期間の超低金利状態が続いており預貯金ではほとんどお金が増えなくなっています。

有価証券とは財産的に価値があるものを保有していることを証明するもので、株式や債券が代表例です。有価証券は需要と供給の変化によって値段が変動していくものです。値段が上昇したことによって得られる売却益をキャピタルゲインと言います。

一方、配当益や金利収入で得られる利益がインカムゲインです。金融資産投資ではインカムゲインを狙うものとキャピタルゲイン、またはその両方を狙うものがあります。

2.金融資産の代表例

金融資産に投資をする際の代表例にはどのようなものがあるのでしょうか。具体的に確認していきましょう。

2.1.株式投資

株式投資は個人投資家にも一般的になっている投資手法です。株式は企業が発行しているもので、その企業の業績や将来の有望性などによって価格が変動します。例えば新商品の開発や新サービスの導入などにより、今後の業績改善が期待される局面ではその企業の株を購入したいという投資家が増えるため、供給が需要を上回り値段が上がっていきます。

逆に企業が不祥事を起こしたり、その企業が属する業界全体が厳しい環境になったりした場合には売りたいという投資家が増えるため、供給が需要を上回り値下がりすることになります。株式は企業の業績などによって大きく値段が変動するため、比較的リスクが高い金融資産と言われています。

2.2.債券投資

債券投資は株式投資に並び一般的な投資です。

債券とは国や企業が発行している有価証券です。株式と異なる点は発行時に基本的に利回りと償還時期が決まっていることです。そのため、企業業績が良かったからと言って価格が何倍にも跳ね上がるような事はありません。

逆に業績が悪化したとしても会社が債券の元本と利息を支払う余力があれば予定通り支払われます。そのため、債券は株式よりも比較的リスクが低い金融資産です。

2.3.投資信託

投資信託は様々な商品に投資ができる金融資産です。投資信託の特徴は株式や債券など様々な資産に投資をすることが可能です。また、不動産や金など実物資産に投資をする投資信託もあります。

投資信託は有価証券として投資家が気軽に購入できる器のようなものだと思ってください。不動産や金などの現物資産も株式や債券などの金融資産も投資信託という器に入れて購入することができます。

投資信託は様々な資産を証券化することで気軽に購入することができるため、初心者でも気軽に投資ができる金融資産です。

3.金融資産投資のメリット

金融資産投資のメリットを具体的に確認してみましょう。

3.1.管理がしやすい

金融資産投資の最大のメリットは管理がしやすいということです。金融資産は実物資産に投資をしているものを金融資産として証券会社などの金融機関で商品化して投資をしているものが多くあります。

その代表例が投資信託の1種であるREITです。REITとは不動産を証券化し、金融資産としたもので、実物不動産を不動産のプロが管理し、投資家は有価証券を取得して利益が分配される仕組みとなっているため、実物資産である不動産を管理する必要がありません。

このように金融資産は実物そのものを得るわけではなく、実物から得る利益のみを受け取ることができるので、管理がしやすいと言えるでしょう。

3.2.少額でも投資がしやすい

有価証券は比較的少額で投資がしやすい点も特徴の一つです。投資信託など、多くの投資家で資金を出し合って利益を分配する仕組みも多くあります。そのため、投資家一人一人の投資する金額が、小さくてもREITのように不動産など高額の投資対象にも投資をすることができるのです。

3.3.換金がしやすい

金融資産は換金がしやすい商品が多いというのも特徴の一つです。現物資産は売却にさまざまな規制があり売却するまでに時間がかかるものも多くあります。

例えば不動産は不動産の売買の仲介ができる有資格者が不動産の重要事項などを説明しなければ売買ができません。また、売買にあたって契約書の作成などさまざまな事務があり、売買が成立するまでに費用も時間もかかってしまいます。

金融資産は気軽に売却できるものが多く比較的短期間で換金できるものも多い点がメリットの一つです。

4.金融資産投資のデメリット

金融資産投資にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。確認しておきましょう。

4.1.実物資産を使うことはできない

金融資産は有価証券などを通じて不動産などの実物資産に投資をすることもあります。しかし、有価証券を保有しているだけで現物資産を使うことはできません。金融資産投資では保有しているという実感を持つことはできません。

4.2.価値が0円になる場合もある

金融資産投資の代表的な投資対象である株や債券は発行している国や企業が破産してしまった場合、価値が0円になってしまう場合もあります。実物資産の場合は価値のある現物そのものを保有するため、0円になることはありませんが金融資産は0円になってしまうこともあるのです。

5.実物資産投資とは

実物資産投資は金融資産投資とどのような違いがあるのでしょうか。実物資産投資の最大の特徴は「モノがそこにある」ということです。金融資産は株式や投資信託等、実体がないものがほとんどです。

しかし、実物資産投資はモノがそこにあるということで様々なメリットやデメリットがあります。次に実物資産投資にはどのようなものがあるのかみて行きましょう。

6.実物資産投資の代表例

実物資産投資ではどのようなものがあるのでしょうか。数ある実物資産投資の中でも代表的なものをみていきましょう。

6.1.土地・建物等の不動産

実物資産投資の代表例が不動産投資と言えるでしょう。不動産投資は他人に賃貸に出して賃料収入を得る事を主な目的とします。マンションやビルを所有することで、安定的な収入を得る事ができるのです。

不動産は株式よりもリスクが低く、債券よりもリスクが高いミドルリスクミドルリターンの投資と言われています。
また、不動産は投資用として購入して人に貸すこともできますが、自分で利用することもできます。例えば、マンションを一棟購入し、その中の一室に自分が住むようなケースです。

実物資産投資であれば、投資用としても使いながら自分でも使うことができるのです。

6.2.金・プラチナ等の貴金属

金やプラチナ等の貴金属は昔から希少性の高いものとして投資の対象とされてきました。特に金は「有事の金」と言われ、戦争等、国際情勢が緊迫した時に購入されることが多い資産です。有事の際に好まれる理由は、金やプラチナ等の貴金属がどこの国にも属していないという特徴があるからです。株式や債券は基本的にどこかの国やその国で活動している企業が発行しています。

その国の政情情勢が緊迫した場合には企業も影響を受けるため、寝下がりすることが多くあります。しかし、金等の貴金属はどこかの国の政治情勢等の影響を受けているわけではないので、国際情勢が緊迫した際に値上がりすると言う特徴があります。

ただし、金やプラチナ等の貴金属は配当のような利回りはありませんので、インカムゲインは全くないということになります。金利が高い状態であれば、金利収入を得る機会を失うため金やプラチナ等の貴金属への投資の魅力度は下がります。

現在は世界的に低金利が継続しているため、貴金属投資の価値が相対的に高まっています。

6.3.美術品

美術品も投資の対象として投資されることがあります。美術品も貴金属と同じく国際情勢とは無関係なため、国際情勢が緊迫した際には強い資産と言えます。

また、金利収入もありませんので、貴金属投資と同じく低金利が継続している状態の方が相対的に高価値となる投資対象です。

美術品の特徴は価値を見極めることが非常に難しいという点です。そのため、注目を浴びていなかった作品が急遽注目を浴びて何十倍もの値段になることもあります。

一方で価値を見極めることが難しく、換金には専門家の鑑定等、手数料がかかることもあります。

7.実物資産投資のメリット

実物資産投資にはどのようなメリットがあるのでしょうか。具体的に確認していきましょう。

7.1.持つこと自体に意味がある

実物資産は実物を持つと言うこと自体が目的になる点にメリットがあります。例えば、不動産は自分で使うことができますし、金やプラチナ等の貴金属はアクセサリー等で使用することができますし、美術品は保有していれば家に飾ることも可能です。

このように持っていること自体が付加価値になると言う点が実物資産の魅力の一つです。

7.2.思わぬ高値で売れることもある

実物資産は変わりがないものが多くあります。不動産も同じ土地というものは二つもありませんので、どうしてもその資産が欲しいと言う方であれば、相場よりもかなり高い値段で売れることもあります。

金融資産は気軽に売買できるというメリットがあるものの、唯一性はありませんので、このような値上がりの仕方は期待することができません。

7.3.相続税評価が時価よりも低いことがある

実物資産は相続が発生した時に有利なものもあります。相続税とは人が亡くなった時に亡くなった方が保有していた財産の額に応じて財産を相続する人に課される税金です。

相続税は各資産により相続税評価が計算されます。不動産は時価よりもかなり安く評価されます。時価が1億円の不動産でも相続税評価は5,000万円以下となる場合があります。そのため、現金を実物資産である不動産に変えることで、相続税対策に繋がるのです。

8.実物資産投資のデメリット

次に実物資産に投資をする際のデメリットを確認しておきましょう。

8.1.実物を管理する必要がある

実物資産投資の最大のデメリットは現物がそこにあるので管理しなければならないということです。例えば、土地・建物等の不動産投資の場合、不動産は地震や台風等の天変地位の影響を受けます。また、金・プラチナや美術品の場合には劣化しないように環境にも気を付ける必要があります。実物資産投資はモノがそこにあるからこそ、実物を管理する必要があり、手間やコストがかかることがあるのです。

8.2.盗難の恐れがある

貴金属は非常に小さくて大きな価値がありますので、盗難のリスクもあります。美術品であれば、現物資産への投資は「そこにある」ということによって金融資産の投資には無い様々なデメリットが発生してしまうのです。

また、厳重な管理をするために貸金庫等に預けた場合、金庫の管理等にコストがかかりますので、その点もデメリットとなってしまいます。

9.金融資産と実物資産どっちに投資するべき?

金融資産と実物資産はそれぞれのメリットとデメリットがあります。どちらに投資をした方が良いのでしょうか。まず投資初心者であれば金融資産の投資から始めた方が良いでしょう。その理由は金融資産の方が手軽に少額で始められる商品が多いからです。その代表例が投資信託です。

投資信託は世界中の株や債券、不動産等に投資をすることができますが、金融機関によっては1万円以下の少額で購入することが可能です。そのため、初心者はまずは少額で金融資産投資から始めてみると良いでしょう。

金融資産での投資に慣れてきたら実物資産に投資をしてみるのも良いでしょう。金融資産はリーマンショックのような世界的な恐慌が発生した際に一斉に下落する可能性が高いものです。

実物資産であれば、金融資産とは違う値動きをすることがあるので、分散投資の一環として保有することも効果的です。

また、不動産のように資産価値が高く、相続税評価のうえでメリットがある実物資産であれば、相続税対策を行いながら子どもや孫に引き継いでいく財産としても有効です。

10.まとめ

金融資産投資と実物資産投資についてご紹介しました。金融資産投資と実物資産投資のどちらかが優れているということはありません。金融資産にも実物資産にもそれぞれにメリットとデメリットがあります。そのため、自分の投資目的や資産背景、投資経験や知識をふまえてどちらで投資をするかを決める必要があります。

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