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NISAを活用して投資信託を購入してみよう!おすすめ銘柄もご紹介!

NISA(ニーサ)とは

NISA(ニーサ)とは、少額投資非課税制度のことです。イギリスのISAという制度をモデルにして、日本に取り入れたので、日本のNをつけてNISAと名付けられました。

NISAの一番のメリットは、「運用益(値上がりして産まれた利益)や配当金・分配金にかかる税金が非課税」という点です。NISA制度を利用しなければ、通常、運用益や配当金・分配金には、約20%の税金がかかります。もし利益が10万円得られたとしても、税金を引かれて約8万円が手取りになるというイメージです。それが、NISAの制度内で産まれた利益であれば、10万円そのものを手取りとすることができます。

2024年から制度が変わった新NISAでは、非課税のメリットを享受できる期間が無期限となりました。つまり、あなたが亡くなるまで一生涯非課税になるのです。内訳として「成長投資枠」と「つみたて投資枠」という2種類が設けられています。ただし、年間で投資できる元本の上限額、一生涯で投資できる元本の上限額があり、「成長投資枠」「つみたて投資枠」両方合わせて、一生涯に投資できる元本の上限は「1,800万円」と決められています。

つみたて投資枠

つみたて投資枠は、「長期・分散・積立」に向いていると金融庁が認めた投資信託だけが対象になります。2024年6月時点で、対象となる商品は293本あります。年間でのつみたて上限額は120万円と定められています。ただ、これは年間での上限額なので、例えば毎月10万円ずつ12ヵ月積立しても良いし、毎月は5万円、賞与が2回あれば、その月には30万円上乗せして積立てるなど、120万円の上限を超えない範囲であれば、柔軟に決めることができます。

運用益が非課税になる制度として、他にも個人型確定拠出年金(通称イデコ)があります。イデコの場合は、運用益に限らず所得控除などの優遇もありますが、現時点においては、加入できるのは60歳(条件を満たせば65歳)までです。一方のNISAに関しては、年齢の制限がないので、50歳でも60歳でも加入できます。

成長投資枠

成長投資枠は、つみたて投資枠よりも幅広い銘柄を選んで投資することができます。年間で投資できる上限額は240万円。前項でお伝えした「つみたて投資枠」との併用も可能です。つまり併用すれば、年間で最大360万円を投じることができます。

ただし、一生涯での上限は1,800万円なので、最高額でNISAを利用して投資をした場合、5年で上限を迎えることになる点は、覚えておいて下さい。成長投資枠では、240万円を一括で投資することも可能です。120万円ずつ2回に分けて投資することもできたり、つみたて投資枠のように毎月積み立てることもできるなど、お金の投じ方には柔軟性があります。選べる商品も、投資信託に限らず、上場している個別の株式やETFなどを選ぶことができます。個別株式でどれを選んで良いか分からないような方は、つみたて投資枠で選んだのと同じ投資信託を、同じように毎月積み立てていくという方法を選ぶことも可能です。

投資信託とは

投資信託はひとことで言うと「金融商品の福袋」のようなイメージです。投資信託には、日本株式、海外株式、海外債券など、運用対象に応じて、様々な商品があります。例えば、日本株式であれば、自動車メーカー、総合商社、銀行など、様々な銘柄が福袋の中に入れられています。投資信託の中身を選ぶのは、運用をしている会社のファンドマネジャーと言われる、金融のプロが厳選して選別しています。そのため、投資信託は、運用は金融のプロにお任せして、銘柄選択などで失敗するようなリスクを抑えて運用ができる商品です。株式市場の値動きなどに一喜一憂することなく、初心者や投資経験が浅い方でも、リスクを抑えて安心して投資を始めるには、良い選択になるのではないかと思います。

NISAを活用して投資信託を買うべき3つの理由

投資信託の購入にはNISAの活用がおすすめです。では、なぜNISAを活用すべきなのか?3つにポイントを絞って解説します。

①個別銘柄は選定が難しい

株式投資を始めようとする時、最初に突き当たる壁が「どの銘柄を買えば良いのか?どのタイミングで買えば良いのか?」ということです。例えば、自動車メーカーの株式を買おうとした場合、「今買って、値下がりしたらどうしよう・・」などの不安な気持ちが湧くことがあります。その不安な気持ちが強まると、投資に興味はあっても始められない、一歩を踏み出せなくなり、投資しない時間ばかりが過ぎてしまいます。この不安や購入するタイミングの難しさを解消してくれるのが投資信託です。前項でもお伝えしたように、銘柄の購入するタイミングなど、福袋の中身の運用全般はプロにお任せできるからです。

②世界中に幅広く投資ができる

投資信託の対象は、日本に限りません。アメリカやヨーロッパなど、世界中を対象にすることもできるのです。福袋の中身に入れる銘柄を、海外の株式や債券、ETFなどにすることによって、全世界の株式市場を運用対象とすることもできるのです。株式や債券に限らずREITなどが対象の商品もあるので、興味、関心に合わせて、複数の投資信託を保有することで、幅広い対象に投資をすることが可能です。

③パフォーマンスが良い

投資信託には、大きく分けると「インデックスファンド」と「アクティブファンド」があります。

インデックスファンドは、日経平均株価やS&P500のような、市場などの平均に連動する成果を目指す投資信託のことです。

アクティブファンドは、ファンドマネジャーが、個別銘柄の業績などを調査し、インデックスファンドが目指すような平均を上回るリターンを目指す投資信託のことです。

ところで、インデックスファンドとアクティブファンド、どちらが運用のパフォーマンスが良いのでしょうか?投資信託協会の調査広報室レポートによると、2014年2月からの10年間を見ると、アクティブファンドよりもインデックスファンドの方が成果は上がっています。株式市場や債券市場などが、どのような値動きを示すかを予知することはできません。そのため、全体で見た時に、銘柄選びなどに時間をかけるアクティブファンドよりも、平均点狙いのインデックスファンドの方が、長期的に見た場合、パフォーマンスが良くなる可能性が高いのです。

銘柄を選ぶときの3つのポイント

投資信託の種類は国内の公募投資信託の数だけでも約6000本以上あると言われています。
こんなにたくさんあると、どれを購入すべきか迷ってしまいますよね。
そんな方のために、本章では投資信託の銘柄を選ぶときのポイントを3つに絞って解説します。

①ノーロード商品

金融商品、とりわけ投資信託を選ぶときに気にかけた方が良いポイント。それは「コスト」です。このコストには、「購入する時」と「保有している時」の2種類があります。ここで言うノーロード商品とは購入する時のコストがかからない投資信託のことです。同じ投資信託を選んで購入するとしても、どこの金融機関で買うかによって、手数料がかかる場合もあれば、ノーロードの場合もあります。購入時に手数料がかかる場合、購入金額の3%程度になるケースが多いです。もし購入時に手数料を負担する場合、スタートから手数料分の資産が目減りしていることも意味します。その点から考えても、ノーロードの投資信託かどうかは、選ぶときの基準として大切ではないでしょうか?

②信託報酬の安いインデックス型

次に投資信託を「保有している時」のコストについてです。このコストを信託報酬と呼びます。最初にお伝えした、投資信託という福袋の中身を、金融のプロが選んで運用してくれることに対して支払う手数料のようなものです。では、この信託報酬、インデックスファンドとアクティブファンド、どちらの方が低いでしょうか?答えは、インデックスファンドです。アクティブファンドは、企業の分析などで人件費がかかり、銘柄選択などに手間暇がかかるため、1%~2%くらいの投資信託が多いです。一方のインデックスファンドは、平均点狙いなので、個別銘柄の選別などにかける時間も少なく、人件費などのコストが抑えられる分、コストも低いです。0.1%前後から1%未満くらいまであります。長期にわたって、投資信託で運用していくことを考えると、信託報酬の差は、運用成果にも関わってきます。そのため、信託報酬が低い投資信託を選ぶことが、パフォーマンスも良くなる可能性が高いのです。

③資金流入の安定性

投資信託を選ぶ際のポイントには、コスト以外に「純資産残高」があります。純資産残高は、その商品に今どのくらい資金が集まっているかを示しています。つまり、多ければ多いほど、多くの方に投資をされている、人気商品であるという見方もできるのです。ただ、それも一時的では良くありません。そこで、前年比や前月比で、純資産残高が増えているのかどうかを見ることが大切です。純資産残高は、運用が順調な時も増えますが、その投資信託を継続的に、つみたてなどを通して購入している人が多ければ多いほど増えるという側面もあります。そのため、純資産残高が増えている=資金流入があるという捉え方もできるので、安心して選べる投資信託だという見方もできるのです。

おすすめ投資信託銘柄

ここまでで投資信託の銘柄を選ぶときのポイントをご理解いただけたと思いますが、もっと具体的なおすすめ銘柄を教えてほしい!という方もいらっしゃると思いますので、おすすめのインデックス投資信託銘柄をいくつかご紹介します。

eMAXIS Slim先進国株式インデックス

MSCIコクサイ・インデックスに連動する投資成果を目指して運用しているインデックスファンドです。日本や新興国は含まれておらず、アメリカを中心にヨーロッパやオーストラリアなどの先進国が運用対象として組み入れられています。2024年7月現在、純資産残高は右肩上がり、信託報酬も0.09889%と低く抑えられています。

eMAXIS Slim新興国株式インデックス

MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動する投資成果を目指して運用しているインデックスファンドです。上記先進国インデックスとは対照的に、インドや台湾、韓国が運用対象として上位に組み入れられています。2024年7月現在、純資産残高は右肩上がり、信託報酬も0.15180%と低く抑えられています。

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)

名前の通り、日本国内の株式だけを対象としているインデックスファンド。TOPIXは東証株価指数とも言われ、東京証券取引所に上場している幅広い銘柄を網羅した指数です。日本の株式市場の平均の運用を目指している投資信託です。この投資信託も純資産残高は右肩上がりで、信託報酬も0.143%と低く抑えられています。

まとめ

ここまでNISAや投資信託の仕組み、どんな視点で選ぶのが良いかなどについて、お伝えしてきました。私自身も、NISAを活用して投資を行っています。選んでいるのは投資信託の積立のみ。つみたて投資枠、成長投資枠を活用して、全世界株式、TOPIX、国内外REITのインデックスファンドを選んでいます。国は、税金をとり、税収を増やしたいにもかかわらず、その税金を免除してまで設けているNISAという制度がなぜあるのか?それは、この制度を活用して投資することは、国民にメリットがあり、将来にも備えて、お金をここに置くと良い、という国からのメッセージでもあるのではないか、と私は考えています。投資信託を選ぶことは、個別銘柄を選ぶよりも、比較的低いリスクで運用を継続して行いやすいとも思います。人生の残りの時間の中で、一番若いのは「今」です。時間も味方に付けて投資をするためにも、一日でも早くスタートし、投資信託を使いながら、NISAを活用してみるのは、良い選択肢ではないか、と私は考えています。

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