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投資信託の運用成績を公表 「つみたて」の優位性が示される

2018年10月5日の日本経済新聞によると、金融庁の要請により各金融機関が、投資信託の運用成績(設定から5年以上のもの)を公表することになりました。つまり、個人投資家が投資信託を買い付けた際に、どのくらい利益が出ているのか、損が出ているのか、各金融機関で比較ができるようになったのです。

この公表により、「金融機関が取り扱っている銘柄」と「個人投資家の投資スタンス」の違いで運用成績に差が出ることが示されました。(グラフは日経新聞社のサイトより引用)

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大手銀行の成績は想定内

公表された運用成績を見ると、やはり大手銀行の運用成績が下位になるのは想定内だと思います。大手銀行が取り扱う銘柄なら安心というイメージがあるかもしれませんが、対面窓口や営業マンというチャンネルを経由して投資信託を買い付けるということは、その分コストがかかる銘柄だということです。当然、ローコストの銘柄の方が個人投資家は利益を上げやすいのです。

過去5年は国内外ともに比較的好調だった相場にも関わらず、含み損ではありますが、大手銀行の場合はこのような結果になってしまいます。

ネット証券の成績は想定外

一方で、ローコストの銘柄を扱うネット証券と対面証券の成績の違いがさほどない事は想定外だったと思います。同新聞によると、“売買が個々人の判断に委ねられているため、「利益が膨らむとすぐに利益を確定する顧客が多い」(ネット証券首脳)”とのこと。対面ではない分、容易に利確できる環境にあるということです。

ネット証券のデメリットとして取り扱い銘柄が多すぎるということから、初心者は敬遠しがちです。ある程度、自分で情報収集ができる個人投資家が多いと予測されます。買い付けや売却のタイミングを見計らっているケースが多いのかもしれません。

独立系が最も好成績 「つみたて」がポイント

そして、上位3位までは全て独立系の金融機関でした。その理由は「つみたて」というスタンスで買い付けしている個人投資家の割合が非常に高いということです。独立系は時間の分散をしながら長期で積み立て投資するというスタンスを推奨してきました。過去5年ということは、金融危機後の相場回復の利益が反映されているのだと思います。

買い付けのタイミングを見計らって一括で投資をすると、結局は高値づかみになったり、下落すると感情的に焦って売却をしてしまったりするデメリットがあります。タイミングがうまく行けば大きく利益を出す可能性がありますが、非常に難しいことだと思います。

時間を分散して「つみたて」という投資スタンスが有効だということは、この公表からも改めて示されました。

iDeCoやつみたてNISAの普及により、個人投資家の投資環境が整ってきました。このような金融庁の施策で、金融機関の運用成績が公に晒されることになったわけですが、いい意味でのサービス競争を期待します。

引用元・参考:
日本経済新聞
「投信「成績表」初の全社開示」2018年10月5日
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO36134350U8A001C1EE9000/

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